課題に対する解を提案する「イシューベースの思考法」と理想を押しつける「あるべき姿ベース思考法」は噛み合わない

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最近、2つの思考法が対立しているのをよく目にします。

僕は、それを「イシューベースの思考法」と「あるべき姿ベースの思考法」と名付けました。

「イシューベースの思考法」は現状の課題を特定し、その課題を構造化し解決案を具体的に提案していきます。

「イシューベースの思考法」は、個別の課題に対しては質の高い解決策を提案できますが、大きな絵を描くのが苦手という特徴があります。

大きな絵を描くには、「そもそも現状はどうあるべきか?」という課題を設定することで防ぐことが可能ですが、イシューベースの思考法の人は、なかなかこういった大局的な視点を持つのが苦手です。

一方、「あるべき姿ベースの思考法」の人は全ての課題をあるべき姿を実現させることで解決できると考えます。

「あるべき姿ベースの思考法」の人は、大きな絵を描くことは得意ですが、具体的な課題に対してはとても抽象的な解決案(こうあるべきなんだ)しか提案できないという特徴があります。

また、「あるべき姿」は自身の経験に基づくものである場合が多いため、既に時代や環境にそぐわなくなっており説得力に欠けることが多いです。

さらに、「ハンマーしか持ち合わせがないと全ての問題点が釘に見える」といった、全てはあるべき姿を実現させれば問題は解決するんだという短絡的な考え方に陥りがちです。

さて、2つの思考法がなぜ噛み合わないかというと、それは、それぞれの間で「課題」の捉え方が異なっているためです。

両者が建設的な議論をするためには、イシューベースの思考法を採用する方が譲歩することが大切です。

「そもそも現状はどうあるべきなのか?」

という課題をまず設定することで、両者の間で、ちょっとはまともな議論が成立するようになります。

この2つの思考法の良い例が、国会の答弁でしょう。「保守主義」と「設計主義」の議論はなかなか噛み合いません。

もちろん、保守主義がイシューベース、設計主義はあるべき姿ベースです。

こんな場合も、「保守主義」側が少し譲歩して、そもそも「どうあるべきか」の話をしないと貴重な時間を無駄にするだけで、全然議論は前に進まないでしょう。

さっさと、「イシューベースの思考法」をマスターして建設的な議論ができるようになりましょう。

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