日本円が「安全通貨」と呼ばれる理由

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日本には「1000兆円を超える借金がある」と叫ばれ、財政懸念があるなか何故「安全通貨」と呼ばれるのでしょうか?

これまで円高のメカニズム(トリガー)経常収支(フロー)について解説しましたが、今回は対外純資産(ストック)についても見ていきたいと思います。

安全通貨の理由

日本は世界一の対外純資産を保有

対外純資産とは、国が海外に保有している純資産(資産から負債を除いたもの)で、銀行の海外向けの融資残高や企業の海外子会社などの純資産の合計値です。

財務省の公表データによると、2018年の日本の対外純資産残高は341兆5,560億円で、28年連続で世界最大の対外純資産保有国となりました。

安全通貨としての地位を確立

日本は、海外に保有している純資産残高が28年連続の世界一です。この事実によって日本円は安全通貨として確固たる地位を築いています。

海外に保有する資産から負債を除いた額が大幅にプラスなので、いざとなったら海外資産で国内の財政赤字を賄えると考えられているわけです。

投資家がポートフォリオに日本円を組み込む理由の一つにこういった信頼感があげられるでしょう。

ドイツ、中国の通貨は安全通貨にならない

ちなみに、世界の対外純資産保有国ランキング の二位はドイツ、そして三位は中国と続きます。

ドイツ経済は頑健ですが、ご存知のとおりユーロは経済不安のあるギリシャやイタリアなどの国も採用している共通通貨としての性格があります。そのためユーロは安全通貨にはなりません。完全な変動相場制を採用していない中国の「元」も同様に安全通貨とはなり得ません。

よく「消去法的に日本円が選ばれる」という説明を耳にすると思いますが、これも上記の理由からです。

ちなみに、対外純資産残高ワースト一位はダントツでアメリカです。

「円買い」の背景

国際為替市場では、日本が世界一の対外純資産保有という事実を背景にマネーゲームが繰り広げられています。

  • 世界一の対外純資産を保有(ストックがプラス)
  • 経常黒字国(フローもプラス)

という事実を背景に、「円の買い戻し」などのトリガーが引かれ急激な円高が起こります。

まとめ

ストックの意味合いが強い日本の対外純資産について解説しました。日本は28年間連続で世界ナンバーワンの座についています。しかしながら近年は、ドイツ、中国がものすごい勢いで対外純資産を積み増しています。

毎年こうした財政指標をレビューしながら、資産運用に励むと、投資がより楽しいものになると思います。

ではでは。

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