英語は主語が9割

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私は英会話において文法は多少間違えても会話に差し支えないというスタンスです。ですので文法についてはあまり深入りしたくないのですが、「主語」だけは例外で英語において非常に重要ですので今回は主語について覚えておくべき事項を整理しました。

英語は人間中心、日本語は話題中心

『日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)』の著者である原沢伊都夫氏は、金谷武洋氏、小野隆啓氏という2人の言語学者の主張を引用し、日本語と英語は根本的に異なる言語体系であることを主張しています。

人間中心の英語では地名に人名をつけたがり、自然中心の日本語では空間による地名が多い(金谷武洋『日本語文法の謎を解く』)

主語指向型言語である英語では、動作主に焦点を当てて、動作主が何かをするという表現をするのに対して、話題指向型言語である日本語では、動作主は表面に表さずに、あたかも『自然な成り行きでそうなった』というような表現を好むのである(小野隆啓)

つまり、英語は動作主を中心に文章を組み立てるのが基本であり話題中心で文章を構成する日本語とは根本的に異なるのです。

この事実は私たち英語学習者にとって有益な示唆を与えてくれます。つまり、日本人が英語を話すには「主語」の存在を明確にし意識的に使いこなさなければならないのです。

英語の7割は人が主語

英語の文法には第1文型から第5文型まで存在しますが、これらの文型全てに「主語」は含まれます。英語は主語志向型言語ですので、主語の省略は原則的にはあり得ません(たまに耳にすることはありますが日本語の比ではないです)。

一方、日本語では主語がそもそも必要ないため日本人が英会話をする時は、「いったい何が主語なのか」ということを意識的に問う必要があります。

実際、英文の7割程度は「人」が主語になると言われています。これは私たち日本人にとっては驚異的な数字で、私たちが使う文章のほとんどを人が主語になるように変換しなければならないことを表しています。

例えば、日本語では「携帯が壊れた」といいますが、これを英語で伝える場合は「私は携帯を壊した」と言い換えなければなりません。

日本人にとって特に難しいのは「天気」に関する表現で、英語では天気でさえも次のように人を主語にしてしまいます。

We had a snow yesterday.(昨日は雪が降った)

主語に代名詞を使う

英語は長い主語を嫌います。「昨日一緒に出張に行った同僚」を素直に英語で「My colleague who I went business trip with yesterday is …」とネイティブに言ったら確実に変な奴だと思われるでしょう。

それでは、こういった場合どうすればいいのでしょうか?

ここでは「代名詞」を使うが正解です。実は日本語では代名詞を使う機会が少ないので、英語で代名詞を用いる時は多少の工夫が必要です。

例えば、前掲の例文の場合は、同僚のことをなるべくHeで指せるように文章を区切るのがポイントです。

「Yesterday, I went business trip with my colleague. He is…(昨日同僚と出張に行ったんだけど、その彼が…)」

文章を区切ることを恐れずに、一文一文をシンプルにどんどん区切っていきましょう。そして、区切った文章の主語には代名詞を使います。

極論をいうと、前述する文(上の例文だと…with my colleageに相当)がない場合でも代名詞を使ってしまってよいと考えています。どうせ伝わらなくても相手から「Who are they?」と聞き返されるだけです(アメリカ人同士の会話でもこのやりとりはよく聞きます)。私も以前「I am sad because they lost the game yesterday」と言ったら「Who are they?」と聞き返されました。「もちろん日本のサッカーチームだよ」とその後で答えれば全く問題ありません。

英会話にはリズムも大切です。主語に代名詞を使ってシンプルな英会話を心がけましょう。

一般のYouを使って会話の幅を広げる

Youはあなただけを指す代名詞ではありません。もし一般のYouを使えれば、会話の幅が広がります。例えば、会話相手が所属している場所・組織のことを指す場合も全てYouを使うことができます。

  • この会社は残業あるの?(Do you have overtime work in this company?)
  • 昨日雪降った?(Did you have snow yesterday?)
  • このお店にコーラはありますか?(Do you have coke in this store?)

また、例え話をする際にもYouが使えると便利です。

  • このチャートを見ると、(If you look at this chart,)
  • こっちに来たら、(When you come over here,)

「You = あなた」という訳にとらわれず、主語にはYouを連発していきましょう。

Theyを使って英会話を楽に

場所・組織など自分や相手以外の第三者について指す時はTheyを使います。例えば、私たちがアメリカ人と話しているようなシチュエーションでは、日本人はWe、アメリカ人はyou、その他(ヨーロッパ、アジア人)はtheyのように用いられます。

  • ヨーロッパに米って売ってるの?(Do they sell a rice in the Europe?)
  • あの会社はうまくいってるの?(Are they doing well in that company?)

人以外の主語を使うと会話にインパクトがでる。

これまで、英文の7割は人が主語になると述べてきました。では、残りの3割はどうなるのでしょうか?

もちろん「これ」とか「それ」などの指示代名詞も挙げられますが、特に会話にインパクトを出したい時にあえて関係代名詞を使った表現を主語に用いることがあります。

例えば、「私は○○をしました」というよりも、「私が何をしたかというと○○です」のような感じです。この主語の使い方はいくつかパターン化されており、覚えることで会話に強弱をつけることが可能になります。

Whatを使いこなす

主語としてのWhatは非常に汎用性が高いです。例えば、以下のような例は、よく会話を強調する時に用いられ、「I wanted to ○○」という文章よりもインパクトを強くすることが可能です。

  • What I wanted to do is that…
    (私がしたかったのは~です)
  • What I am trying to do is that…
    (私がしようとしているのは~です)
  • What happened is that…
    (何が起こったかというと)

「what」を活用することで会話の幅が広がります。特に「what」を使った表現は、会話にオチをつけたいときによく使われます。英会話がうまい人はこのように重要事項(本当に言いたいこと)と周辺事項(関連すること)の濃淡をつけて巧みに意思伝達しているのです。

「大事なことは」という主語

欧米人と会話していると「何が言いたいのか?」という点を常に問われます。欧米人はその文化的・教育的な背景から「伝えたいこと」を常に念頭に置いているのでしょう。

欧米人は、伝えたいことを明確にするために主語を用いて「ここからが私の伝えたいことですよ」と前もって宣言することがあります。これはビジネスの幅面でよく使われており、非常に便利なのでいくつか表現を紹介します。

  • The point is(私が言いたいポイントは)
  • The idea is(どういうことかというと)
  • The bottom line is(一番大事なことは)
  • The reason I ask is(何故この質問をしたかというと)

特に、最後の「The reason」を主語にする言い方は、相手への質問の意図を明確にする上でとても効的です。経験上、これらの言葉を発すると相手も「なになに」と黙って聞いてくれます。

まとめ

いろいろ述べてきましたが、日本語と英語では主語に対する認識が根本的に異なることを理解した上で、次の点を意識しましょう。

  • まずは人を主語にできないかを考える
  • YouやTheyを積極的に主語に用いる
  • Whatを使って会話にインパクトを盛り込む
  • 「大事なことは」と宣言する

こういった表現も口から声に出して脳内に刷り込んでいきましょう。

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