バーバラ・ミントの書く技術・考える技術を読みました

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先日、バーバラ・ミントの書く「技術・考える技術」を読みました。ロジカル・シンキングに興味はあるけれども、「MECE」「フレームワーク」などの表面的な知識の紹介に終始する本には辟易しているという方には大変おすすめです。世のコンサルタント達が「バイブル」と位置づけているという本書ですが、一読すればその理由にも納得です。

本書は、論理的な文章を書くには「ピラミッド・ストラクチャ(階層構造)」を常に念頭に置くことが大切であると説きます。ここで少し自分の頭の整理も兼ねてピラミッド・ストラクチャについて私の言葉で説明してみたいと思います。

まず、ピラミッド・ストラクチャの頂点には「主題」がきます。主題とは文字通り、書き手が一番伝えたいことなのですが、主題は導入文を読んだ読者の疑問に答える形になっていなければなりません。つまり、導入文が主題を導く形になるわけです。導入文は読者の興味を惹きつける上でとても重要で、「状況」「複雑化」「疑問」のフレームワークに沿ったストーリー形式になります。余談ですが、Webライターは、この導入文に70%の労力を費やすように心がけているのだとか。それだけ導入文が大切だということですね。

導入文における「状況」とは、読者が確実に知って内容でなければなりません。読者に理解レベルを合わせ、文章への親近感を演出します。そこに「複雑化」というスパイスを交えることで、「なぜ?」「どうやって?」という疑問を読者に意図的に湧き起こさせるのです。

こうなればもうこっちのもんで、あとはその答えを「主題」にしたピラミッド・ストラクチャを構築するわけです(…ここで具体例が出せればよいのですが、それは本書を読んでのお楽しみということで)。

ピラミッド・ストラクチャの上の階層は常に下の階層の要約になっている必要があります。それゆえ上位に行けば行くほど曖昧・抽象的な表現となっいきます。読者は当然「なぜ?」「どうやって?」と疑問が湧くわけで、これを下の階層で答えていく仕組みになるのです(Q&A)。このようにピラミッド・ストラクチャの上下のラインはQ&Aでつながるわけですが、横のラインは「演繹」か「帰納」の論理でつながります。「演繹」は、大前提(一般論、公理、法則)と小前提(事実、事象)から結論を導く推論手法です。「帰納」は、前提(事実、事象)と結果の観察からその背後に潜む規則を蓋然的に推論する手法です。

本書の筆者は演繹的な推論は冗長になりがちなので帰納を選択することを推奨しています。

本書には具体的にどのように思考を働かせるかという点が網羅的かつ体系的に記されております。ロジカル・シンキングの本に何冊も手を出して「わかった気」になるくらいなら本書一冊を買って何度も何度も熟読するべきです。個人的には「導入文は状況・複雑化・疑問のストーリーで」「読者の質問に答える(Q&A)」という点が大変勉強になりました。文章を書きながら何度も読み返して自分の血肉にしていきたいと思っております。

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