指示待ちってそんなに悪いことか?

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「指示待ち人間」という言葉をよく耳にします。お察しのとおり、大抵はネガティブなニュアンスで。特に、「最近の若者は〜」という使い古された文脈で使われることが多いようです。指示待ち人間とは、「指示を与えられるまで積極的に動こうとしない人間」を揶揄する言葉です。

さてこの指示待ち人間ですが、私は全く否定しません。むしろ「指示待ち人間ガァ」と嘆いている年寄り達こそ能力に欠けているんじゃないかと思っています。

仕事を定義できないから指示待ちを嘆く

欧米では指示どおりに仕事をこなすだけの人は決して悪い評価を受けません。なぜなら指示通りに動くことが求められているから。その代わり、やるべき仕事は明確に定義されています。記載された内容をこなせれば組織が回るように設計されているのです。なので職務記述書の範囲外の仕事をやってしまう人の方がむしろ問題視されます。

欧米は、マネジャーが仕事を定義しそれに見合う人材を転職市場から調達します。一方、日本では上司部下の関係は「師弟関係」、「習うより慣れろ」といった昔ながらの慣行がまだまだ一般的です。「時事待ち人間」とはこういった背景から生まれた言葉です。

指示待ちを嘆く理由は、上司が仕事を定義できておらず、その欠点を部下の積極性で補っているとも言うことができます。上司がしっかりと仕事を定義し、部下と共有できていれば、「指示待ち人間」なんて概念は生まれないのではないでしょうか。

部下の育成という名目はただの怠慢

こうやって言うと必ず「何でも指示してしまうと部下が自分の頭で考えなくなってしまう」と反論されます。いわゆる「部下の育成のため」という名目ですね。しかしこれも時代遅れ。

今どきの部下は的確な指示を出せる優れたマネジャー像を見たいのです。その姿を見せつけられるだけで「将来こういう人になれるよう努力しよう」と意気込むのです。的確な指示も出せない上司を見たところで、マネジメントの怠慢であること以外何も感じ取れません。

皆に一流を求めて多様性を無視している

たしかに、ずっと指示待ちの姿勢でいてはいつまでたっても一流のビジネスパーソンにはなれません。上からの指示が無くても適切な行動を取れることが一流のビジネスパーソンに必須な要件と言えるでしょう。

しかし皆が皆、一流の人間になりたいとは思っていません。最低限の仕事をこなして、あとは家族との時間を大切にしたいと望む人も多くいます。そんな人達に「一流の要件」を求めるのは酷ではないでしょうか。多様性を尊重していないとも言えるでしょう。

まとめ

時代は変化し、生き方も変化しています。そんな変化に対応できていない人が「指示待ち人間」を嘆くのです。

近い将来、人工知能(AI)が指示を出す時代が来るかもしれません。彼らは指示待ちの私たちを嘆くでしょうか。きっと無機質に矢継ぎ早に指示を出してきますよね。

指示待ちは悪いことじゃない。他にやりたいことがあるから。将来を見据えながらも、時代の変化を楽しんで、やるべきこと・やりたいことをやっていたいですね〜。

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